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夜鷹蕎麦
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よたかそば
ふりがな文庫
“
夜鷹蕎麦
(
よたかそば
)” の例文
旧字:
夜鷹蕎麥
生垣の下に
踞
(
うずく
)
まるもの、塀の袖に隠れるもの、軒下にへばりつくもの、
按摩
(
あんま
)
、
夜鷹蕎麦
(
よたかそば
)
、流しの三味線などは、一体幾度往復したことでしょう。
銭形平次捕物控:243 猿回し
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
傍へ往って慰めてやろうとすると娘が顔をあげたが、それは目も鼻もないのっぺら坊であった。商人は
顫
(
ふる
)
えあがって逃げていると
夜鷹蕎麦
(
よたかそば
)
がいた。
怪譚小説の話
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
枯れ柳の暗いかげを揺りみだす夜風が霜を吹いて、半七は凍るように寒くなった。かれは柳の下に荷をおろしている
夜鷹蕎麦
(
よたかそば
)
屋の
燈火
(
あかり
)
をみて思わず足を停めた。
半七捕物帳:37 松茸
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
尤
(
もつと
)
も外へ出ますと
夜鷹蕎麦
(
よたかそば
)
でも
何
(
なん
)
でもありますから
貴所方
(
あなたがた
)
のお
銭
(
あし
)
で
御勝手
(
ごかつて
)
に
召上
(
めしあが
)
りまして。
黄金餅
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
坂の上まで来ると、
夜鷹蕎麦
(
よたかそば
)
の灯が見える。よろよろと屋台の中へ首を入れた。
山浦清麿
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
商人は一声叫ぶなり坂を
四谷
(
よつや
)
の方へ逃げあがった。あがったところに
夜鷹蕎麦
(
よたかそば
)
の灯があった。商人は
鞴
(
ふいご
)
のような
呼吸
(
いき
)
と同時にその屋台へ飛びこんだ。
狢
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
近所の人にだんだん問い合わせると、前の晩の夜ふけに彼によく似た男が通りがかりの
夜鷹蕎麦
(
よたかそば
)
を呼び止めて、
燗酒
(
かんざけ
)
を飲んでいるのを見た者があるとのことであった。
半七捕物帳:17 三河万歳
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
こういう奴が出るから
茶飯
(
ちゃめし
)
餡
(
あん
)
かけ豆腐や
夜鷹蕎麦
(
よたかそば
)
が
閑
(
ひま
)
になる、一つ張り
飛
(
とば
)
してやろうと、廿人力の拳骨を固めて
後
(
うしろ
)
へ下ろうとする蟠龍軒の
横面
(
よこずっぽう
)
をポカーリッと殴ると、痛いの痛くないの
業平文治漂流奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
夜
常用漢字
小2
部首:⼣
8画
鷹
漢検準1級
部首:⿃
24画
蕎
漢検準1級
部首:⾋
15画
麦
常用漢字
小2
部首:⿆
7画
“夜鷹蕎”で始まる語句
夜鷹蕎麥