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『狢』
ふりがな文庫
『
狢
(
むじな
)
』
幕末の話である。 某商人が深更に赤坂の紀の国坂を通りかかった。左は紀州邸の築地塀、右は濠。そして、濠の向うは彦根藩邸の森々たる木立で、深更と言い自分の影法師が怖くなるくらいな物淋しさであった。ふと濠傍の柳の木の下にうずくまっている人影に気づ …
著者
田中貢太郎
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約2分(500文字/分)
朗読目安時間
約3分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
衝
(
ぶ
)
某
(
ある
)
深更
(
よふけ
)
築地
(
ついじ
)
妖怪
(
ばけもの
)
数多
(
たくさん
)
怖
(
こわ
)
濠傍
(
ほりばた
)
棲
(
す
)
突
(
つ
)
紀
(
き
)
袂
(
たもと
)
親爺
(
おやじ
)
赤坂
(
あかさか
)
追剥
(
おいはぎ
)
鞴
(
ふいご
)
額
(
ひたい
)
濠
(
ほり
)
傍
(
そば
)
森々
(
しんしん
)
悪戯
(
いたずら
)
悄然
(
しょうぜん
)
往
(
い
)
彦根
(
ひこね
)
国
(
くに
)
四谷
(
よつや
)
商人
(
あきんど
)
呼吸
(
いき
)