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夜会結
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やかいむすび
ふりがな文庫
“
夜会結
(
やかいむすび
)” の例文
ちょっと
彳
(
たたず
)
んで見送るがごとくにする、お縫は
縞物
(
しまもの
)
の不断着に帯をお太鼓にちゃんと結んで、白足袋を
穿
(
は
)
いているさえあるに、髪が
夜会結
(
やかいむすび
)
。
葛飾砂子
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「
貫一
(
かんいつ
)
さん」と
匐
(
は
)
ひ寄らんとするを、
薄色魚子
(
うすいろななこ
)
の羽織着て、
夜会結
(
やかいむすび
)
に
為
(
し
)
たる
後姿
(
うしろすがた
)
の女は
躍
(
をど
)
り
被
(
かか
)
つて
引据
(
ひきすう
)
れば
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
中の間なる
団欒
(
まどゐ
)
の
柱側
(
はしらわき
)
に座を占めて、
重
(
おも
)
げに
戴
(
いただ
)
ける
夜会結
(
やかいむすび
)
に
淡紫
(
うすむらさき
)
のリボン
飾
(
かざり
)
して、
小豆鼠
(
あづきねずみ
)
の
縮緬
(
ちりめん
)
の羽織を着たるが、人の打騒ぐを興あるやうに涼き目を
瞪
(
みは
)
りて、
躬
(
みづから
)
は
淑
(
しとや
)
かに
引繕
(
ひきつくろ
)
へる娘あり。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
密
(
そっ
)
と
貴女
(
あなた
)
から四ツ谷の方へ届けておいて下さいッて、頼んだもんだから、
少
(
わか
)
い
夜会結
(
やかいむすび
)
のその先生は、不心服なようだッけ、それでは、腕車で直ぐ、お宅の方へ、と謂って帰っちまったんですよ。
註文帳
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
夜
常用漢字
小2
部首:⼣
8画
会
常用漢字
小2
部首:⼈
6画
結
常用漢字
小4
部首:⽷
12画
“夜会”で始まる語句
夜会服
夜会
夜会巻
夜会場