夕間暮ゆふまぐれ)” の例文
お前がわたしを拾つて下すつたのは、今から二十年前の師走しはすの廿五日、雪のチラつく夕間暮ゆふまぐれくお言ひだが、たツた五年の昔、三月十五日の花の夜
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
夕間暮ゆふまぐれなるまゆかげびんもつれたが、目鼻立めはなだちも判明はつきりした、容色きりやうのいゝのを一目ひとめると、あつ、と其處そこ飛脚ひきやく尻餅しりもちいたも道理だうりこそ。一昨年をとゝしくなつた女房にようばうであつた。
みつ柏 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
野の朝山の夕間暮ゆふまぐれ
枯草 (新字旧仮名) / 野口雨情(著)
夕間暮ゆふまぐれ
孔雀船 (旧字旧仮名) / 伊良子清白(著)