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壮丁
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わかもの
ふりがな文庫
“
壮丁
(
わかもの
)” の例文
旧字:
壯丁
彼方
(
かなた
)
の馬舎の横に、馬や従者をのこして大股にやって来た
柴進
(
さいしん
)
。すでに
壮丁
(
わかもの
)
から、宋江の名は聞いていたものとみえ、ただちに
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
働き盛りの
壮丁
(
わかもの
)
は国を
挙
(
こぞ
)
って召し上げられ廩米は
兵糧
(
ひょうろう
)
につけ出されて、我々女や老人の口へはそれこそ一粒もはいりはせぬ。
蔦葛木曽棧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
屠手として是処に
使役
(
つか
)
はれて居る
壮丁
(
わかもの
)
は十人
計
(
ばか
)
り、いづれ
紛
(
まが
)
ひの無い新平民——殊に
卑賤
(
いや
)
しい手合と見えて、特色のある皮膚の色が
明白
(
あり/\
)
と目につく。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
ところで、当の晁蓋はといえば、この時まだ奥の一房を出ていず、下男や
壮丁
(
わかもの
)
に命じて、わが家の諸所に火を放ち
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
尾を
牽
(
ひ
)
くものは直に尾を捨て、細引を持つものは細引を捨てゝ、いづれも牛の上に登つた。多勢の
壮丁
(
わかもの
)
が力に任せ、所嫌はず踏付けるので、血潮は割かれた咽喉を通して
紅
(
あか
)
く板敷の上へ流れた。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
▼ もっと見る
「惜しくも、
晁蓋
(
ちょうがい
)
は逃がしたとあるが、
荘院
(
しょうや
)
の食客、
壮丁
(
わかもの
)
、雇人は多いはず。それらは一応、引きつれて帰ったか」
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“壮丁”の意味
《名詞》
成年に達した男子。壮年の男子。
労役や軍役を担う成年男子。
(出典:Wiktionary)
壮
常用漢字
中学
部首:⼠
6画
丁
常用漢字
小3
部首:⼀
2画
“壮”で始まる語句
壮
壮佼
壮健
壮観
壮士
壮年
壮者
壮図
壮漢
壮夫