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堂塔
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どうとう
ふりがな文庫
“
堂塔
(
どうとう
)” の例文
入道が、入道としての、面目を発すれば、彼等の
伽藍
(
がらん
)
堂塔
(
どうとう
)
は
一夕
(
いっせき
)
に焼きつくして、一物の金泥や
金襴
(
きんらん
)
も残さない焼け跡の灰の中に
源頼朝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
そういう
供物
(
くもつ
)
一つだけではない、小さなのを合せると百二、三十本も
堂塔
(
どうとう
)
の廻りに飾られてあるのですからなかなかの美観で、チベットではこれより以上の供物をすることはない。
チベット旅行記
(新字新仮名)
/
河口慧海
(著)
昼ならばここから
一眸
(
いちぼう
)
になし得る
京洛
(
けいらく
)
の町々も、特徴のある
堂塔
(
どうとう
)
や大きな河をのぞいては、ただ全市の輪郭が闇の底おぼろに望まれるだけだった。
新書太閤記:07 第七分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「まず、少ないでしょう。むしろ神事の祭と対立しているように、
堂塔
(
どうとう
)
の大を誇ったり、
権門
(
けんもん
)
の
帰依
(
きえ
)
を
恃
(
たの
)
んでいるほうが、まず偽らない現実です」
梅里先生行状記
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
堂塔
(
どうとう
)
は
淡
(
あわ
)
くぼかされて、
人気
(
ひとけ
)
もない天王寺の夕闇を、白い
紙屑
(
かみくず
)
が舞っている。
鳴門秘帖:01 上方の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
富士の
裾野
(
すその
)
をでていらい、
鷲
(
わし
)
に乗って
北国
(
ほっこく
)
も見たし、
東海道
(
とうかいどう
)
も
見物
(
けんぶつ
)
したし、
奈良
(
なら
)
の
堂塔
(
どうとう
)
、
大和
(
やまと
)
の平野、京都の
今宮祭
(
いまみやまつり
)
まで見たから、こんどはひとつ思いきって、四国へ飛ぼうか、九州へいこうか?
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
去年
(
こぞ
)
の暮、南都の大衆に、
不穏
(
ふおん
)
のきざしありとかで、清盛入道は、
重衡朝臣
(
しげひらあそん
)
をして三万余騎をさしむけ、またたくまに奈良の東大寺、興福寺をはじめ、
伽藍
(
がらん
)
堂塔
(
どうとう
)
を焼きはらい、大乗小乗の聖教やら
源頼朝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“堂塔”の意味
《名詞》
堂塔(どうとう)
仏教寺院における堂宇と仏塔。伽藍。仏閣。
(出典:Wiktionary)
堂
常用漢字
小5
部首:⼟
11画
塔
常用漢字
中学
部首:⼟
12画
“堂塔”で始まる語句
堂塔伽藍
堂塔迄