トップ
>
垂下
>
ぶらさ
ふりがな文庫
“
垂下
(
ぶらさ
)” の例文
手に大きな箱を
垂下
(
ぶらさ
)
げていた。盲目で竹の杖を突きながらとぼとぼと私の
後方
(
うしろ
)
について来たが、途中から、私に手を引いてくれいといった。
黄色い晩
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
細い首に襟捲きを捲いて、角帯の下から重い金時計を
垂下
(
ぶらさ
)
げ、何事もなさそうな顔をして入って来た。
足迹
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
「おいおい。人の頭の上で泥下駄を
垂下
(
ぶらさ
)
げてる奴があるかい。あっちの壁ぎわが
空
(
あ
)
いてら。そら、
駱駝
(
らくだ
)
の背中みたいなあの向う、あそこへ行きねえ。」と
険突
(
けんつく
)
を食わされた。
世間師
(新字新仮名)
/
小栗風葉
(著)
たちまち進み来たれる紳士は帽を脱して、ボタンの二所
失
(
と
)
れたる
茶羅紗
(
ちゃらしゃ
)
のチョッキに、水晶の
小印
(
こいん
)
を
垂下
(
ぶらさ
)
げたるニッケル
鍍
(
めっき
)
の
鏁
(
くさり
)
を
繋
(
か
)
けて、柱に
靠
(
もた
)
れたる役員の前に
頭
(
かしら
)
を下げぬ。
義血侠血
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
父親は
鞄
(
かばん
)
に二本からげた
傘
(
かさ
)
を通して、それを
垂下
(
ぶらさ
)
げ、ぞろぞろ附いて来る子供を引っ張ってベンチのところへ連れて行くと、母親も泣き立てる背中の子を
揺
(
ゆす
)
り揺り
襁褓
(
しめし
)
の入った包みを持って
足迹
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
“垂下”の意味
《名詞》
垂下(すいか)(歴史的仮名遣い: すゐか)
垂れ下がること。また、垂れ下げること。
(出典:Wiktionary)
垂
常用漢字
小6
部首:⼟
8画
下
常用漢字
小1
部首:⼀
3画
“垂”で始まる語句
垂
垂木
垂々
垂井
垂涎
垂髪
垂氷
垂簾
垂水
垂幕