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噛分
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かみわ
ふりがな文庫
“
噛分
(
かみわ
)” の例文
酸いも甘いもずんと
噛分
(
かみわ
)
けておられる、この度もお
許
(
もと
)
を引取って快く世話をしようと仰せられるのだ、よくお礼を申上げるよう
嫁取り二代記
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
「
不思議
(
ふしぎ
)
だ
不思議
(
ふしぎ
)
だ」といつたとて
勝
(
か
)
つたが
不思議
(
ふしぎ
)
であてにはならぬといふにはあらず、こゝの
道理
(
だうり
)
を
噛分
(
かみわ
)
けてさ、この
七不思議
(
なゝふしぎ
)
を
讀
(
よ
)
み
給
(
たま
)
へや。
神楽坂七不思議
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
「が
若
(
も
)
し叔母が
慈母
(
おふくろ
)
のように
我
(
おれ
)
の心を
噛分
(
かみわ
)
けてくれたら、若し叔母が心を
和
(
やわら
)
げて共に
困厄
(
こんやく
)
に安んずる事が出来たら、
我
(
おれ
)
ほど世に幸福な者は有るまいに」ト思ッて文三
屡々
(
しばしば
)
嘆息した。
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
世間を一向知らない私は前にもいう通りこういうものを書く人は皆世の中の
酸
(
す
)
いも甘いも
噛分
(
かみわ
)
けた中年以上の通人だとばかり
漠然
(
ばくぜん
)
と思って、我々同年配の青年の団体とは少しも想像しなかった。
硯友社の勃興と道程:――尾崎紅葉――
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
噛
漢検準1級
部首:⼝
15画
分
常用漢字
小2
部首:⼑
4画
“噛”で始まる語句
噛
噛合
噛切
噛砕
噛着
噛締
噛殺
噛鳴
噛付
噛附