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喞
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すだ
ふりがな文庫
“
喞
(
すだ
)” の例文
が、
其處
(
そこ
)
に、
又
(
また
)
此處
(
こゝ
)
に、
遠近
(
をちこち
)
に、
草
(
くさ
)
あれば、
石
(
いし
)
あれば、
露
(
つゆ
)
に
喞
(
すだ
)
く
蟲
(
むし
)
の
音
(
ね
)
に、
未
(
いま
)
だ
嘗
(
かつ
)
て
可厭
(
いや
)
な、と
思
(
おも
)
ふはなかつたのである。
浅茅生
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
虫が草間で
喞
(
すだ
)
いていた。そうして秋草が花咲いていた。草を分け露を散らし、光明優婆塞はひた走った。直江
蔵人
(
くらんど
)
の
館
(
やかた
)
のある鍵手ヶ原も走り過ぎた。
神州纐纈城
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
で、雲が
被
(
かぶ
)
って、空気が
湿
(
しめ
)
った
所為
(
せい
)
か、
笛太鼓
(
ふえたいこ
)
の
囃子
(
はやし
)
の音が山一ツ越えた
彼方
(
かなた
)
と思うあたりに、
蛙
(
かえる
)
が
喞
(
すだ
)
くように、遠いが、手に取るばかり、しかも沈んでうつつの音楽のように聞えて来た。
春昼
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
喞
漢検1級
部首:⼝
12画
“喞”を含む語句
喞々
喞筒
喞言
蒸汽喞筒
喞子
喞子桿
排氣喞筒
真空喞筒
空氣喞筒
空氣壓搾喞筒
空氣壓搾喞筒等
虫喞
蜜喞