トップ
>
受答
>
うけこたえ
ふりがな文庫
“
受答
(
うけこたえ
)” の例文
主人の中老人は、なかなかの弁舌で、昔は相当以上の身分のものらしく、文武両道の話など、五人の客も
屡々
(
しばしば
)
受答
(
うけこたえ
)
に困るほどです。
奇談クラブ〔戦後版〕:09 大名の倅
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
千代子は
固
(
もと
)
より誰彼の容赦なく一様に
気易
(
きやす
)
く応対のできる女だったので、御嬢様と呼びかけられるたびに相当の
受答
(
うけこたえ
)
をして話を
勢
(
はず
)
ました。
彼岸過迄
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
お玉は手持不沙汰なように、不断自分のいる所にいて、火鉢の
縁
(
へり
)
を
撫
(
な
)
でたり、
火箸
(
ひばし
)
をいじったりしながら、恥かしげに、
詞数
(
ことばかず
)
少く
受答
(
うけこたえ
)
をしている。
雁
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
死ぬることのある人間に、そんな力が授けてなくて
為合
(
しあわせ
)
だ。無邪気に
受答
(
うけこたえ
)
をしている相手を、粉微塵にでもしようと云うのは、チランノスの流義だ。
ファウスト
(新字新仮名)
/
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
(著)
それから彼女は種々な世間話をしたが、私はただいい加減に
受答
(
うけこたえ
)
をしてなるべく話を英子の方へ外らしてしまった。
運命のままに
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
▼ もっと見る
わたくしはただ大体だけの
受答
(
うけこたえ
)
をしましたが、それでも、父は満足して別れました
大菩薩峠:40 山科の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
しかし僕の方はそれに対して相当な
挨拶
(
あいさつ
)
をする必要があるので、話の済む前には、僕は当然同行者の
一人
(
いちにん
)
として
受答
(
うけこたえ
)
をするようになっていた。
彼岸過迄
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
受
常用漢字
小3
部首:⼜
8画
答
常用漢字
小2
部首:⽵
12画
“受”で始まる語句
受
受取
受合
受持
受領
受納
受売
受容
受附
受太刀