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千載一遇
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せんざいいちぐう
ふりがな文庫
“
千載一遇
(
せんざいいちぐう
)” の例文
帆村たち十名が本艇へたどりついて、テッド隊長に報告をはじめ、それがまだおわらないうちに、とつぜん
千載一遇
(
せんざいいちぐう
)
の機会がやってきた。
怪星ガン
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
気をきかしたつもりで
莫迦
(
ばか
)
なことをしたもので、あとから種々の点を綜合してみると、この壁の文字こそは、それこそ
千載一遇
(
せんざいいちぐう
)
の好材料だったのだ。
女肉を料理する男
(新字新仮名)
/
牧逸馬
(著)
吾ながら、
腑甲斐
(
ふがい
)
なしとは思うが、ここ
千載一遇
(
せんざいいちぐう
)
の大事と思えば、新九郎の五体はおのずからブルッと
顫
(
ふる
)
えてやまぬ。
剣難女難
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
航空研究所や地震研究所での
活溌
(
かっぱつ
)
な研究生活もまだ始まらない前で、私は随分忙しい思いもした。しかし
千載一遇
(
せんざいいちぐう
)
の良い訓練を受けることが出来たのであった。
寺田先生の追憶:――大学卒業前後の思い出――
(新字新仮名)
/
中谷宇吉郎
(著)
「相沢様が御墨付を受取りに行った時、
千載一遇
(
せんざいいちぐう
)
の思いだったろう。お前は前の晩用意をしろと言い付けられると、早速青竹を切って来て水鉄砲を
拵
(
こさ
)
えた、これだよ」
銭形平次捕物控:022 名馬罪あり
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
平生
(
へいぜい
)
政見を異にした政治家も志を一にして
公
(
こう
)
に奉じ、金を守るにもっぱらなる資本家も喜んで軍事公債に応じ、挙国一致、
千載一遇
(
せんざいいちぐう
)
の壮挙は着々として実行されている。
田舎教師
(新字新仮名)
/
田山花袋
(著)
だがこのわれわれにとって
千載一遇
(
せんざいいちぐう
)
の非常の時機に際して、あなたの一身の安全をはかるよりほかに、われわれのためにあえてしていただくことは願えないものであろうか。
俊寛
(新字新仮名)
/
倉田百三
(著)
廟堂にずらり頭を
駢
(
なら
)
べている連中には唯一人の帝王の師たる者もなく、誰一人面を冒して進言する忠臣もなく、あたら君徳を輔佐して陛下を堯舜に致すべき
千載一遇
(
せんざいいちぐう
)
の大切なる機会を見す見す看過し
謀叛論(草稿)
(新字新仮名)
/
徳冨蘆花
(著)
わけて天皇の
笠置潜幸
(
かさぎせんこう
)
という冒険には、理も非もなく、
千載一遇
(
せんざいいちぐう
)
の
騎虎
(
きこ
)
をそれに
逸
(
はや
)
りきッている。
私本太平記:04 帝獄帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「一度死ねば、二度と死にませんよ。ゆるゆるとこの
千載一遇
(
せんざいいちぐう
)
の壮観を見物しておくのですな」
地底戦車の怪人
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
だから彼らの貧土には、この大乱もまったくちがう意味の
千載一遇
(
せんざいいちぐう
)
と
映
(
うつ
)
っていた。
私本太平記:06 八荒帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
千載一遇
(
せんざいいちぐう
)
、この時潮に乗りおくれては——と、錦旗をのぞんで来たものだろう。
私本太平記:04 帝獄帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“千載一遇”の意味
《名詞》
千載一遇(せんさいいちぐう)
めったにないこと。
(出典:Wiktionary)
千
常用漢字
小1
部首:⼗
3画
載
常用漢字
中学
部首:⾞
13画
一
常用漢字
小1
部首:⼀
1画
遇
常用漢字
中学
部首:⾡
12画
“千載”で始まる語句
千載
千載集
千載酒
千載万代
千載列青史