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剰
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おまけ
ふりがな文庫
“
剰
(
おまけ
)” の例文
旧字:
剩
剰
(
おまけ
)
に名高い
吝嗇家
(
しみつたれ
)
だつた作松は、仲々それに応じなかつたが、一月許り経つと、打つて変つた熱心な信者になつて、朝夕仏壇の前で
誦
(
あ
)
げた
修証義
(
しうしようぎ
)
が
赤痢
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
剰
(
おまけ
)
に
辛
(
やつ
)
と此の川下へ出たら、何うだえ
貴方
(
あんた
)
、
此間
(
こなひだ
)
の
洪水
(
みづまし
)
に流れたと見えて橋が無いといふ騒ぎぢやないか。それからまた
半里
(
はんみち
)
も斯うして上つて来た。
道
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
剰
(
おまけ
)
に、働盛りの若主人が、十年近く労症を
煩
(
わづら
)
つた末に死んで了つたので、多くもなかつた
所有地
(
もちち
)
も大方人手に渡り、仕方なしに、村の
小児
(
こども
)
相手の駄菓子店を開いたといふ仕末で
刑余の叔父
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
学問があり演説は巧し、
剰
(
おまけ
)
に金があると来てるから、
宛然
(
まるで
)
火の玉の様に転げ歩いて、熱心な遊説をやつたもんだが、七八万の財産が国会開会
以前
(
まへ
)
に一文も無くなつたとか云ふ事だつた。
病院の窓
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
考へて見れば好い
面
(
つら
)
の皮さな。
老妻
(
ばばあ
)
を虐めて雞を
殺
(
しめ
)
さしたり、罎詰の正宗を買はしたり、
剰
(
おまけ
)
にうんと油を絞られて、お帰りは停車場まで一里の路をお送りだ。——それも
為方
(
しかた
)
がありませんさ。
道
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
剰
常用漢字
中学
部首:⼑
11画
“剰”を含む語句
剰余
剰銭
過剰
余剰
剰水
剰談
剰金
剰余物
剰余金
剰木
剰餘
喫剰
回外剰筆