“剰:おまけ” の例文
“剰:おまけ”を含む作品の著者(上位)作品数
石川啄木4
“剰:おまけ”を含む作品のジャンル比率
文学 > 日本文学 > 小説 物語0.1%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
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新しいと名の付くものは何でも嫌ひな旧弊家の、おまけに名高い吝嗇家しみつたれだつた作松は、仲々それに応じなかつたが、一月許り経つと、打つて変つた熱心な信者になつて、朝夕仏壇の前でげた修証義しうしようぎ
赤痢 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
おまけやつと此の川下へ出たら、何うだえ貴方あんた此間こなひだ洪水みづましに流れたと見えて橋が無いといふ騒ぎぢやないか。それからまた半里はんみちも斯うして上つて来た。いやもう、これからもう雀部さんと一緒には歩かない。
(新字旧仮名) / 石川啄木(著)
おまけに、働盛りの若主人が、十年近く労症をわづらつた末に死んで了つたので、多くもなかつた所有地もちちも大方人手に渡り、仕方なしに、村の小児こども相手の駄菓子店を開いたといふ仕末で、もう其頃――私の稚かつた頃――は、誰も士族扱ひをしなかつた。
刑余の叔父 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
考へて見れば好いつらの皮さな。老妻ばばあを虐めて〓をしめさしたり、罎詰の正宗を買はしたり、おまけにうんと油を絞られて、お帰りは停車場まで一里の路をお送りだ。――それも為方しかたがありませんさ。――ところで汽車が発つと何うにも胸が収まらない。
(新字旧仮名) / 石川啄木(著)
『アレでも若い時分は随分やつたもので、私の県で自由民権の論を唱導し出したのは、全くアノ男と何とか云ふモ一人の男なんです。学問があり演説は巧し、おまけに金があると来てるから、宛然まるで火の玉の様に転げ歩いて、熱心な遊説をやつたもんだが、七八万の財産が国会開会以前まへに一文も無くなつたとか云ふ事だつた。』
病院の窓 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)