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前面
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むかい
ふりがな文庫
“
前面
(
むかい
)” の例文
三吉は腕を叩きて、「
確
(
たしか
)
に、請合いました。」「よくせい。」とひらりと召す。
梶棒
(
かじぼう
)
を挙げて一町ばかり
馳出
(
はせい
)
だせる
前面
(
むかい
)
より、
颯
(
さ
)
と
駈来
(
かけきた
)
る一頭の犬あり。
貧民倶楽部
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
後押
(
あとお
)
しを加えたれども、なおいまだ
逮
(
およ
)
ばざるより、車夫らはますます発憤して、
悶
(
もだ
)
ゆる折から松並み木の中ほどにて、
前面
(
むかい
)
より
空車
(
からぐるま
)
を
挽
(
ひ
)
き来たる二人の車夫に出会いぬ。
義血侠血
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「こりゃ急に出そうもない」と一人が
呟
(
つぶや
)
けば、
田舎
(
いなか
)
女房と見えたるがその
前面
(
むかい
)
にいて
義血侠血
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
前面
(
むかい
)
の喫茶店は、貴婦人社会に腕達者の聞え高き深川子爵
何某
(
なにがし
)
の
未亡人
(
びぼうじん
)
、
綾子
(
あやこ
)
といえる女丈夫にてこの会の催主なり。三令嬢一夫人を
随
(
したが
)
えて、都合五人の茶屋女、
塗盆
(
ぬりぼん
)
片手に「ちょいと
貴下
(
あなた
)
。」
貧民倶楽部
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
前
常用漢字
小2
部首:⼑
9画
面
常用漢字
小3
部首:⾯
9画
“前”で始まる語句
前
前後
前途
前方
前垂
前刻
前様
前栽
前屈
前掛