けずり)” の例文
らく」と銘打つ作の如き、この悲劇に陥らなかったものがどれだけあろうか。いかに意識してけずりを作り、高台を考え、形を奇にしているであろう。
工芸の道 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
一刀いっとうけずりてはしばら茫然ぼうぜんふさげば花漬はなづけめせと矯音きょうおんもらす口元の愛らしき工合ぐあい、オヽそれ/\と影をとらえてまたかたな、一トのみ突いては跡ずさりしてながめながら、幾日の恩愛たすけられたり扶けたり
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)