別条べつじょう)” の例文
旧字:別條
「うふふ、つまらぬえ心配はしなさんな。命に別条べつじょうはありゃアしねえ。ただおめえに、そのままぱだかになってもらいてえだけさ」
歌麿懺悔:江戸名人伝 (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
三吉を射ったには射ったが、三吉が大きい魔法鏡にうつっているその三吉を射ったので、三吉の生命には別条べつじょうがなかった。
地中魔 (新字新仮名) / 海野十三(著)
その上、ご老職ろうしょく伊東十兵衛いとうじゅうべえどのが、源氏閣げんじかくの上から袈裟斬けさぎりになって真下ましたへ落ち、鉱山目付かなやまめつけ伊部熊蔵いのべくまぞうどのも悶絶もんぜつしていたようなありさま、けれどもこれはいのち別条べつじょうなく助かりましたが
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ところが、あまりねらいが正確なので、かえって命には別条べつじょうがなかったのである。
超人間X号 (新字新仮名) / 海野十三(著)
「ははは、まさか、今日のところは、一命には別条べつじょうはあるまい」
未来の地下戦車長 (新字新仮名) / 海野十三(著)