“切解”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きりほど50.0%
きりとき25.0%
せっかい25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
わたくしは文久ぶんきゅう元年酉歳とりどしの生れでございますから、当年は六十五になります。江戸が瓦解がかいになりました明治元年が八つの年で、吉原の切解きりほどきが明治五年の十月、わたくしが十二の冬でございました。
青蛙堂鬼談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
改め來るべしと申付られしにより彌太夫は直樣すぐさま原澤村はらさはむら名主用右衞門同道にて甲州原澤村なる文藏の宅にいた番頭ばんとう忠兵衞を呼出して家内土藏の封印ふういん切解きりとき箪笥たんす長持ながもち等一々改むる時忠兵衞は文庫ぶんこ藏の長持ながもち
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
どこの心配切解せっかいするやら。かんの虫見る眼鏡も無ければ。あなた恋しで上った熱度が。寒暖計にも上った事かや。にせのキチガイ真実ほんとのキチガイ。レントゲンでも透かして見えない。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)