切付きりつけ)” の例文
附て道中をなされましとはなしながらに行所を此所こなた松陰まつかげより忽然ぬつと出たる畔倉重四郎ものをも云ずうまうへなる飛脚の片足かたあしをばつさりと切付きりつけたり飛脚はアツと馬よりころげ落るを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
致し切付きりつけたれば其者迯行にげゆきしが跡におとせし物あるにより拾上ひろひあげて見れば百兩の金をかみつゝみ水引を掛け上書に奉納と書記かきしるし有りし事を承まはり候と申立ければ夫にてよしと女房は其儘そのまゝ歸されたり偖大岡殿智略ちりやく
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)