トップ
>
刀傷
>
かたなきず
ふりがな文庫
“
刀傷
(
かたなきず
)” の例文
間もなく顔に、恐ろしい
刀傷
(
かたなきず
)
のある、スペイン人か日本人かわからぬような、外国の船員服をきた男が、骨董店へやってきたのだ。
少年探偵長
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
保名
(
やすな
)
の
家来
(
けらい
)
は
残
(
のこ
)
らず
討
(
う
)
たれて、
保名
(
やすな
)
も
体中
(
からだじゅう
)
刀傷
(
かたなきず
)
や
矢傷
(
やきず
)
を
負
(
お
)
った上に、大ぜいに
手足
(
てあし
)
をつかまえられて、
虜
(
とりこ
)
にされてしまいました。
葛の葉狐
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
そして、関屋孫兵衛は、某所で果し合いをした折の
刀傷
(
かたなきず
)
を病んでおるので、頭巾のままおゆるしを願いたいとつけ足した。
鳴門秘帖:05 剣山の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
イワンは顔に
刀傷
(
かたなきず
)
の痕のある、そして灰色の口髭と
色別
(
いろわけ
)
のつかないような顔色をした老人で、いつも玄関のテーブルに——そこには武器類がかかっている——に控えている。
秘密の庭
(新字新仮名)
/
ギルバート・キース・チェスタートン
(著)
云いながら、隣りの対局へ、横から顔をつき出したのは、
横鬂
(
よこびん
)
に黒い
刀傷
(
かたなきず
)
のある
村安
(
むらやす
)
伝
(
でん
)
九
郎
(
ろう
)
である。
魚紋
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
恟
(
ぎょ
)
ッとして立ちどまると、勘太は背なかの
刀傷
(
かたなきず
)
に、冬の痛みを急に思い出した。
梅里先生行状記
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“刀傷”の意味
《名詞》
刀で斬られることでできた傷。かたなきず。
(出典:Wiktionary)
刀
常用漢字
小2
部首:⼑
2画
傷
常用漢字
小6
部首:⼈
13画
“刀”で始まる語句
刀
刀自
刀架
刀痕
刀身
刀鍛冶
刀槍
刀剣
刀子
刀尖