“刀傷”の読み方と例文
読み方割合
かたなきず100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
間もなく顔に、恐ろしい刀傷かたなきずのある、スペイン人か日本人かわからぬような、外国の船員服をきた男が、骨董店へやってきたのだ。
少年探偵長 (新字新仮名) / 海野十三(著)
保名やすな家来けらいのこらずたれて、保名やすな体中からだじゅう刀傷かたなきず矢傷やきずった上に、大ぜいに手足てあしをつかまえられて、とりこにされてしまいました。
葛の葉狐 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
そして、関屋孫兵衛は、某所で果し合いをした折の刀傷かたなきずを病んでおるので、頭巾のままおゆるしを願いたいとつけ足した。
鳴門秘帖:05 剣山の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)