“矢傷”の読み方と例文
読み方割合
やきず100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
保名やすな家来けらいのこらずたれて、保名やすな体中からだじゅう刀傷かたなきず矢傷やきずった上に、大ぜいに手足てあしをつかまえられて、とりこにされてしまいました。
葛の葉狐 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
が、逆に、それが族長の息子どもからは疑われ、以来、門を閉じたきり、今度の騒ぎには全く圏外けんがいにいて静かに矢傷やきずの身を療治していたのである。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
どっかりと、岸辺きしべへからだを落とすと、忍剣はすぐころもをさいて、ひだりのひじ矢傷やきずをギリギリ巻きしめた。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)