出額でびたい)” の例文
足は忘れたか投出した、腰がなくば暖簾のれんを立てたようにたたまれそうな、年紀としがそれでいて二十二三、口をあんぐりやった上唇うわくちびるで巻込めよう、鼻の低さ、出額でびたい
高野聖 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
振むけてのおもてを見れば出額でびたい獅子鼻ししばな反歯そつぱの三五郎といふ仇名あだなおもふべし、色は論なく黒きに感心なは目つき何処までもおどけて両のほうくぼの愛敬、目かくしの福笑ひに見るやうなまゆのつき方も
たけくらべ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
ふりむけてのおもてれば出額でびたい獅子鼻しゝばな反齒そつぱの三五らうといふ仇名あだなおもふべし、いろろんなくくろきに感心かんしんなはつき何處どこまでもおどけてれうほうくぼの愛敬あいけうかくしの福笑ふくわらひにるやうなまゆのつきかた
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)