出来得できう)” の例文
旧字:出來得
大革命だいかくめいともなづけられるくらいだ、防腐法ぼうふほう発明はつめいによって、大家たいかのピロウゴフさえも、到底とうてい出来得できうべからざることをみとめていた手術しゅじゅつが、容易たやすられるようにはなった。
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
長吉ちやうきちには鉄棒からさかさにぶらさがつたり、人のたけより高いたなの上から飛下とびおりるやうな事は、いかに軍曹上ぐんさうあがりの教師からひられても全級ぜんきふの生徒から一せいに笑はれても到底たうてい出来得できうべきことではない。
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)