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冥利
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めうり
ふりがな文庫
“
冥利
(
めうり
)” の例文
、十九で殺しちやもつたいなさ過ぎます。ね、親分。十手
冥利
(
めうり
)
にこいつは是が非でも下手人をあげて、思ひ知らさなきや蟲が納まりませんよ
銭形平次捕物控:211 遠眼鏡の殿様
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
あんまり
冥利
(
めうり
)
がよくあるまいと
言
(
い
)
へば
御親切
(
ごしんせつ
)
に
有
(
あり
)
がたう、
御異見
(
ごゐけん
)
は
承
(
うけたまは
)
り
置
(
おき
)
まして
私
(
わたし
)
はどうも
彼
(
あ
)
んな
奴
(
やつ
)
は
虫
(
むし
)
が
好
(
す
)
かないから、
無
(
な
)
き
縁
(
ゑん
)
とあきらめて
下
(
くだ
)
さいと
人事
(
ひとごと
)
のやうにいへば
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
「全くその通りさ、親分、——その普賢菩薩が、時々涙を流して居るから不思議ぢやありませんか、岡つ引
冥利
(
めうり
)
、一遍は見て置かなくちや——」
銭形平次捕物控:028 歎きの菩薩
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
あんまり
冥利
(
めうり
)
がよくあるまいと言へば御親切に有がたう、御異見は承り置まして
私
(
わたし
)
はどうもあんな奴は虫が好かないから、無き縁とあきらめて下さいと人事のやうにいへば
にごりえ
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
「大丈夫だ。そんなことはあるまいが、俺はどうしてあの子供を殺したか、それが知りたいんだ。岡つ引き
冥利
(
めうり
)
だ、心配することはないから、放つて置いてくれ」
銭形平次捕物控:015 怪伝白い鼠
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
“冥利”の意味
《名詞》
冥利(みょうり)
人々が知らない内に享受している神仏から受けている恩恵。
立場などにより得られる恩恵。
(出典:Wiktionary)
冥
常用漢字
中学
部首:⼍
10画
利
常用漢字
小4
部首:⼑
7画
“冥”で始まる語句
冥加
冥途
冥土
冥府
冥々
冥福
冥
冥想
冥罰
冥護