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八咫
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やた
ふりがな文庫
“
八咫
(
やた
)” の例文
その形状のごときも地図に書かれてあるのは変な具合になって居りますが、今私のいった通りにちょうど
八咫
(
やた
)
の鏡が
畝
(
うね
)
くって
蓮華
(
れんげ
)
の形のようになって居るです。
チベット旅行記
(新字新仮名)
/
河口慧海
(著)
八尺
(
やさか
)
の
曲玉
(
まがたま
)
という、それはそれはごりっぱなお
首飾
(
くびかざ
)
りの玉と、
八咫
(
やた
)
の
鏡
(
かがみ
)
という
神々
(
こうごう
)
しいお鏡と、かねて
須佐之男命
(
すさのおのみこと
)
が大じゃの尾の中からお拾いになった、鋭い
御剣
(
みつるぎ
)
と
古事記物語
(新字新仮名)
/
鈴木三重吉
(著)
神武天皇が熊野から
八咫
(
やた
)
の烏の先導で吉野にかかったとき、尾のある人間が井戸の中から出てきて、その井戸が光った。お前は誰だと問うたら、国ツ神で名を
氷鹿
(
ひか
)
という者だと答えた。
安吾の新日本地理:04 飛鳥の幻――吉野・大和の巻――
(新字新仮名)
/
坂口安吾
(著)
天孫降下の間先駆者還って
白
(
もう
)
さく、一神あり天の
八衢
(
やちまた
)
におり、その鼻長さ七
咫
(
せき
)
、背長さ七尺余(まさに七
尋
(
ひろ
)
と言うべし)、かつ口尻
明耀
(
めいよう
)
、眼
八咫
(
やた
)
の鏡のごとくにして赩然、赤酸醤に似たりとありて
十二支考:07 猴に関する伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
それから一方では、
安河
(
やすのかわ
)
の河上から
固
(
かた
)
い岩をはこんで来て、それを
鉄床
(
てつどこ
)
にして、
八咫
(
やた
)
の
鏡
(
かがみ
)
というりっぱな鏡を作らせ、
八尺
(
やさか
)
の
曲玉
(
まがたま
)
というりっぱな玉で
胸飾
(
むなかざ
)
りを作らせました。
古事記物語
(新字新仮名)
/
鈴木三重吉
(著)
▼ もっと見る
池の形は
八葉蓮華
(
はちようれんげ
)
の花の開いたごとく
八咫
(
やた
)
の鏡のうねうねとうねって居るがごとく、そうして湖中の水は澄み返って空の
碧々
(
へきへき
)
たる色と相映じ全く
浄玻璃
(
じょうはり
)
のごとき光を放って居る。
チベット旅行記
(新字新仮名)
/
河口慧海
(著)
そして、
天香具山
(
あめのかぐやま
)
という山からさかきを根
抜
(
ぬ
)
きにして来て、その上の方の
枝
(
えだ
)
へ、
八尺
(
やさか
)
の
曲玉
(
まがたま
)
をつけ、中ほどの枝へ
八咫
(
やた
)
の
鏡
(
かがみ
)
をかけ、下の枝へは、白や青のきれをつりさげました。
古事記物語
(新字新仮名)
/
鈴木三重吉
(著)
東
(
あづま
)
なる
八咫
(
やた
)
の鏡を
雪山
(
ゆきやま
)
の
阿耨達池
(
アノクタいけ
)
に見るは嬉しも
チベット旅行記
(新字新仮名)
/
河口慧海
(著)
八
常用漢字
小1
部首:⼋
2画
咫
漢検1級
部首:⼝
9画
“八咫”で始まる語句
八咫烏
八咫鏡
八咫鴉
八咫屋