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僧衣
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ころも
ふりがな文庫
“
僧衣
(
ころも
)” の例文
口の中にかう言つて、かれは
僧衣
(
ころも
)
の上に
袈裟
(
けさ
)
をかけて、何年ともなく押入の中に空しく
転
(
ころが
)
つてゐた
鉄鉢
(
てつばつ
)
を手にして、そして出かけた。
ある僧の奇蹟
(新字旧仮名)
/
田山花袋
(著)
げにその中には害を恐れ牧者に近く身を置くものあり、されど
少許
(
すこし
)
の布にてかれらの
僧衣
(
ころも
)
を造るに足るほどその數少し 一三〇—一三二
神曲:03 天堂
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
最初に橋を渡って来た人影は黒い麻の
僧衣
(
ころも
)
を着た坊主であった。
すみだ川
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
それでゐて、葬式が行くと、どんな貧乏なものでも、
乃至
(
ないし
)
は富豪でも、同じやうな古い
僧衣
(
ころも
)
を着て、
袈裟
(
けさ
)
をかけて、そして長い長い経を
誦
(
ず
)
した。
ある僧の奇蹟
(新字旧仮名)
/
田山花袋
(著)
最初に橋を渡つて来た人影は黒い
麻
(
あさ
)
の
僧衣
(
ころも
)
を着た
坊主
(
ばうず
)
であつた。
すみだ川
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
▼ もっと見る
丈
(
せい
)
の高いほうが和尚さんの手を引っ張って、どこへかつれて行こうとする。洋服の原があとから押す。和尚さんはいつか
僧衣
(
ころも
)
を着せられている。
田舎教師
(新字新仮名)
/
田山花袋
(著)
土塊
(
つちくれ
)
のバタバタと棺に当たる音がする。時の間に墓は築かれて小僧の
僧衣
(
ころも
)
姿が黒くその前に立ったと思うと、例の調子はずれの
読経
(
どきょう
)
が始まった。
田舎教師
(新字新仮名)
/
田山花袋
(著)
丈の低い小僧はそれでも
僧衣
(
ころも
)
を着て、
払子
(
ほっす
)
を持った。一行の
携
(
たずさ
)
えて来た提灯は
灯
(
ひ
)
をつけられたまま、人々の並んだ後ろの障子の
桟
(
さん
)
に引っかけられてある。
田舎教師
(新字新仮名)
/
田山花袋
(著)
かれは古い
僧衣
(
ころも
)
に
袈裟
(
けさ
)
をかけて、草履を
穿
(
は
)
いて、廊下から本堂の方へと行つた。もう蚊がわん/\と
音
(
ね
)
を立ててゐた。歩くとそれがバラ/\と顔に当つた。
ある僧の奇蹟
(新字旧仮名)
/
田山花袋
(著)
“僧衣”の意味
《名詞》
僧尼が着用する衣服。
(出典:Wiktionary)
僧
常用漢字
中学
部首:⼈
13画
衣
常用漢字
小4
部首:⾐
6画
“僧”で始まる語句
僧侶
僧形
僧
僧都
僧正
僧院
僧伽
僧綱
僧官
僧伽梨