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俯向形
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うつむきなり
もちろん衣服も
脱がぬ、着たまま
円くなって
俯向形に腰からすっぽりと入って、
肩に
夜具の
袖を
掛けると手を
突いて
畏った、その
様子は我々と反対で、顔に枕をするのである。
寐る
時、
上人は
帯を
解かぬ、
勿論衣服も
脱がぬ、
着たまゝ
丸くなつて
俯向形に
腰からすつぽりと
入つて、
肩に
夜具の
袖を
掛けると
手を
突いて
畏つた、
其の
様子は
我々と
反対で、
顔に
枕をするのである。