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俥賃
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くるまちん
ふりがな文庫
“
俥賃
(
くるまちん
)” の例文
その
時
(
とき
)
の
買物
(
かひもの
)
が
笊
(
ざる
)
一
(
ひと
)
つ。
而
(
さう
)
して「
三十五錢
(
さんじふごせん
)
俥賃
(
くるまちん
)
を
取
(
と
)
られたね。」と、
女房
(
かみさん
)
が
言
(
い
)
ふと、
又
(
また
)
娘
(
むすめ
)
が
傍
(
そば
)
に
居
(
ゐ
)
て、「
違
(
ちが
)
ふよ、
五十錢
(
ごじつせん
)
だよ。」と
言
(
い
)
ふ。
廓そだち
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「なあに、病院の方は、オタスケ病院だから、
一切
(
いっさい
)
金は
要
(
い
)
らねえのよ。
俥賃
(
くるまちん
)
だの何だのは、長屋の者から五銭ずつ集めて、それで立派に間に合ったから心配しねえがいい」
かんかん虫は唄う
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
俥賃
(
くるまちん
)
なしの大雪に逢って、飜訳ものの、トルストイや、ツルゲネーフと附合ったり、ゲーテ、シルレルを談じたって、何の役に立つものか。そこへ
行
(
ゆ
)
くと三馬だ。
薄紅梅
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
俥
漢検1級
部首:⼈
9画
賃
常用漢字
小6
部首:⾙
13画
“俥”で始まる語句
俥
俥夫
俥屋
俥代
俥上
俥宿
俥引
俥曳