何處迄どこまで)” の例文
新字:何処迄
殺したとは辛抱しんばう甲斐がひのなき事ぞ假令たとへほね舍利しやりになればとて知らぬ事は何處迄どこまでも知らぬとは何故云はれぬぞと云を九助は聞終たきの如く涙を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
其樣そんなになくたつて、逃げも隱れもしやしねえ。』と松公は何處迄どこまでも素直に出て、『眞實ほんとうに惡かつたよ。だけど、二三日體が惡くて、店へも出なかつたんだから、爲方しかたがねえぢやねえか。』
絶望 (旧字旧仮名) / 徳田秋声(著)
見付けしに相違さうゐなければ公邊おかみへ訴へ何處迄どこまでも黒白を分け申べしと片意地かたいぢはつて持參金を返濟へんさいせぬ工夫くふうをなすに忠八もそばより日頃又七樣下女に手を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
いふに幸八は委細ゐさい承知しようちなしシテ又親方何處迄どこまで御出ときくに藤八はさればサ先はしかと知れぬが大概おほかた箱根前後ぜんごぐらゐと思へばよしと云を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)