仮家かりや)” の例文
わたくしかくれていたところ油壺あぶらつぼせま入江いりえへだてた南岸なんがんもりかげ、そこにホンのかたばかりの仮家かりやてて、一ぞく安否あんぴづかいながらわびずまいをしてりました。
牧狩の時の仮家かりやを、同家の先祖、大外河美濃守がもらい受けて住家として、旧吉田のごうに置いたのを、元亀三年、上吉田の本町に移し、慶長十五年、更に現在のところに転じたのだそうで
不尽の高根 (新字新仮名) / 小島烏水(著)