他見たけん)” の例文
永「そりゃまさか他人ひとの女房を借りて置く訳にはかんが、仕事も出来る大黒の一人も置きたいが、他見たけんが悪いから不自由は詮事しょことがないよ」
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
わたしは、先生せんせい名古屋なごやあそびのときの、心得こゝろえ手帳てちやうつてゐる。餘白よはく澤山たくさんあるからといつて、一册いつさつくだすつたものだが、用意よういふかかただから、他見たけんしかるべからざるペイヂには剪刀はさみはひつてゐる。
火の用心の事 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)