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他所行
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よそいき
ふりがな文庫
“
他所行
(
よそいき
)” の例文
その日は朝のうちから、女中達はそわそわしてゐたが、めいめい
他所行
(
よそいき
)
に着換へ、厚手に白粉を塗つて、三田を促してうちを出た。
大阪の宿
(旧字旧仮名)
/
水上滝太郎
(著)
旦那
(
だんな
)
が
役所
(
やくしよ
)
へ
通
(
かよ
)
ふ
靴
(
くつ
)
の
尖
(
さき
)
は
輝
(
かゞや
)
いて
居
(
ゐ
)
るけれども、
細君
(
さいくん
)
の
他所行
(
よそいき
)
の
穿物
(
はきもの
)
は、むさくるしいほど
泥塗
(
どろまみ
)
れであるが、
惟
(
おも
)
ふに
玄關番
(
げんくわんばん
)
の
學僕
(
がくぼく
)
が、
悲憤
(
ひふん
)
慷慨
(
かうがい
)
の
士
(
し
)
で、
女
(
をんな
)
の
足
(
あし
)
につけるものを
打棄
(
うつちや
)
つて
置
(
お
)
くのであらう。
山の手小景
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
「おマンじゃないか。今ごろ、
他所行
(
よそいき
)
支度で、どげえしたとな?」
花と龍
(新字新仮名)
/
火野葦平
(著)
真新らしい夏帽子も
他所行
(
よそいき
)
らしく光っている。
鶴は病みき
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
「硯や墨にザラ使いも
他所行
(
よそいき
)
も無いよ」
銭形平次捕物控:242 腰抜け彌八
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
町内の口ききの、肉屋と米屋と
車宿
(
くるまやど
)
の親方と床屋が、
他所行
(
よそいき
)
の羽織を引かけて、一軒一軒説いて廻った。
遺産
(新字新仮名)
/
水上滝太郎
(著)
「あれがたつた一枚の
他所行
(
よそいき
)
だつたが、むざんなめにあはされちやつた。なんとかなるものなら、なるやうにして呉れ給へ。近所に縫物をする人があるだらう。」
大阪の宿
(旧字旧仮名)
/
水上滝太郎
(著)
他
常用漢字
小3
部首:⼈
5画
所
常用漢字
小3
部首:⼾
8画
行
常用漢字
小2
部首:⾏
6画
“他所行”で始まる語句
他所行着