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仕丁
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じちょう
ふりがな文庫
“
仕丁
(
じちょう
)” の例文
すでに
儀仗
(
ぎじょう
)
の
旗手
(
きしゅ
)
もできあがり、献納
燈籠
(
どうろう
)
を入れた
螺鈿
(
らでん
)
の塗り箱をかつぐ
仕丁
(
じちょう
)
の役割もすべてきまる。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
緋羅紗
(
ひらしゃ
)
を掛けた床の雛段には、浅草の観音堂のような
紫宸殿
(
ししいでん
)
の
甍
(
いらか
)
が聳え、
内裏様
(
だいりさま
)
や五
人
(
にん
)
囃
(
ばや
)
しや官女が殿中に列んで、
左近
(
さこん
)
の桜
右近
(
うこん
)
の橘の下には、三人
上戸
(
じょうご
)
の
仕丁
(
じちょう
)
が酒を
煖
(
あたゝ
)
めて居る。
少年
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
手水
(
ちょうず
)
を使うにも
半挿盥
(
はんぞうだらい
)
を用うることはなく、寝殿の
日隠
(
ひがくし
)
の間に棚を作らせて、小桶に小さい
柄杓
(
ひしゃく
)
をつけておき、毎朝
仕丁
(
じちょう
)
がそれに湯を入れるだけで、手を洗う時は自ら水をかけに行くようにし
少将滋幹の母
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
この呉用も宋江も、もちろん、大臣の近侍に姿を変えており、あたりの武官、警固の兵、献納
燈籠
(
どうろう
)
をかついでいる
仕丁
(
じちょう
)
、小者の端まで、すべてお互い常に見ている顔ばかりだったのはいうまでもない。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“仕丁”の解説
仕丁(しちょう)とは、奈良時代の律令制における労役のひとつ。
令制のもとでは、50戸単位の1里ごとに2名の正丁を3年間徴集した。そのうち、1名を立丁、もう1名を廝丁といい、廝丁は立丁の炊事などの役をつとめさせ、彼らの生活費は供出元である里が負担した。在京の各官庁などに配置され、造営事業の労力源となった。
(出典:Wikipedia)
仕
常用漢字
小3
部首:⼈
5画
丁
常用漢字
小3
部首:⼀
2画
“仕”で始まる語句
仕
仕業
仕事
仕舞
仕度
仕方
仕合
仕出来
仕掛
仕様