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二絃琴
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にげんきん
ふりがな文庫
“
二絃琴
(
にげんきん
)” の例文
その
後
(
ご
)
二絃琴
(
にげんきん
)
の御師匠さんの近所へは寄りついた事がない。今頃は御師匠さん自身が月桂寺さんから軽少な
御回向
(
ごえこう
)
を受けているだろう。
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
けば/\しい
金蒔絵
(
きんまきえ
)
の
衣桁
(
いこう
)
だの、虫食いの
脇息
(
きょうそく
)
だの、これ等を部屋の常什物にして、大きなはい/\人形だの
薬玉
(
くすだま
)
の飾りだの、
二絃琴
(
にげんきん
)
だの
生々流転
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
二絃琴
(
にげんきん
)
で語りものをうたう、旅の者ではあるが、暫く滞在しているし、客の評判もよいということであった。
樅ノ木は残った:03 第三部
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
その時分、
好事家
(
こうずか
)
の間から、
漸
(
ようや
)
く一般的に流行しかけて来た、
東流
(
あずまりゅう
)
二絃琴
(
にげんきん
)
のお師匠さんだったからだ。
旧聞日本橋:18 神田附木店
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
彼女は寺小屋風が多分に
遺
(
のこ
)
った小学校に学んだり、三味線、
二絃琴
(
にげんきん
)
の師匠にも
其処
(
そこ
)
で就いた。
旧聞日本橋:01 序文/自序
(新字新仮名)
/
三上於菟吉
、
長谷川時雨
(著)
▼ もっと見る
すると、向うの家の二階で、何だか楽器を
弾
(
ひ
)
き出した。
始
(
はじめ
)
はマンドリンかと思ったが、中ごろから、赤木があれは
琴
(
こと
)
だと
道破
(
どうは
)
した。僕は琴にしたくなかったから、いや
二絃琴
(
にげんきん
)
だよと
異
(
い
)
を
樹
(
た
)
てた。
田端日記
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
こう考えると急に三人の談話が面白くなくなったので、三毛子の様子でも見て
来
(
き
)
ようかと
二絃琴
(
にげんきん
)
の御師匠さんの庭口へ廻る。
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
だからおしょさんが、お嬢さんあいての月謝をすこしばかり集めて、
二絃琴
(
にげんきん
)
なんぞ教えているということは、めんどくさかったろうと思う。慰さみ半分の
閑
(
ひま
)
を消すためだったかもしれない。
旧聞日本橋:19 明治座今昔
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
二絃琴
(
にげんきん
)
の御師匠さんの
所
(
とこ
)
で聞いた評判を話したら、さぞ
怒
(
おこ
)
るだろうが、知らぬが仏とやらで、うんうん云いながら神聖な詩人になりすましている。
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
“二絃琴(
二弦琴
)”の解説
'
二弦琴(にげんきん、二絃琴')とは、ツィター属の弦楽器の一種。二本の弦を同音に調律するのが特徴である。
日本における二弦琴の一番古い形は八雲琴で、明治期にこれを改良・分岐した東流(二絃琴)、更に大正期に東流を改良・分岐した大正琴、これらとは別の流れである竹琴が知られている。
(出典:Wikipedia)
二
常用漢字
小1
部首:⼆
2画
絃
漢検準1級
部首:⽷
11画
琴
常用漢字
中学
部首:⽟
12画
“二絃”で始まる語句
二絃