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亀清
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かめせい
ふりがな文庫
“
亀清
(
かめせい
)” の例文
旧字:
龜清
百本
杭
(
くい
)
の
角
(
かど
)
で、
駒止橋
(
こまどめばし
)
の前にあって、後には
二洲楼
(
にしゅうろう
)
とよばれ、さびれてしまったが、その当時は格式も高く、柳橋の
亀清
(
かめせい
)
よりきこえていたのだ。
旧聞日本橋:19 明治座今昔
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
両国の
橋手前
(
はしでまえ
)
で電車を下りて、左へ曲って、柳橋を渡って、高山先生の跡に附いて
亀清
(
かめせい
)
に
這入
(
はい
)
った。
青年
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
時々は
紫色
(
むらさきいろ
)
で
亀甲型
(
きっこうがた
)
を一面に
摺
(
す
)
った
亀清
(
かめせい
)
の
団扇
(
うちわ
)
などが茶の間に
放
(
ほう
)
り
出
(
だ
)
されるようになった。それだけならまだ好いが、彼は
長火鉢
(
ながひばち
)
の前へ
坐
(
すわ
)
ったまま、しきりに
仮色
(
こわいろ
)
を
遣
(
つか
)
い出した。
硝子戸の中
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
亀清
(
かめせい
)
だの、柳光亭だの、深川亭だのに始終もう入浸りになっていたのである……
春泥
(新字新仮名)
/
久保田万太郎
(著)
僕のまわりにいた客の中には
亀清
(
かめせい
)
の桟敷が落ちたとか、中村楼の桟敷が落ちたとか、いろいろの
噂
(
うわさ
)
が伝わりだした。しかし事実は
木橋
(
もっきょう
)
だった両国橋の欄干が折れ、大勢の人々の落ちた音だった。
追憶
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
▼ もっと見る
天気はまだ少し蒸暑いが、余り強くない南風が吹いていて、
凌
(
しの
)
ぎ好かった。船宿は今は取り払われた
河岸
(
かし
)
で、丁度
亀清
(
かめせい
)
の
向側
(
むこうがわ
)
になっていた。多分増田屋であったかと思う。
百物語
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
同郷人の懇親会があると云うので、久し振りに柳橋の
亀清
(
かめせい
)
に往った。
余興
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
亀
常用漢字
中学
部首:⼄
11画
清
常用漢字
小4
部首:⽔
11画
“亀清”で始まる語句
亀清楼