九分九厘くぶくりん)” の例文
彼は箱根の風景などが好きであるが、なるほどその後気付いてみると人間の九分九厘くぶくりんは私の好む風景よりも山水の変化の多い風景の方が好きなものだ。
石の思い (新字新仮名) / 坂口安吾(著)
その上歩きっぷりでも換えることが出来たなら九分九厘くぶくりん人見廣介はなくなって了うのです。
パノラマ島綺譚 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
九分九厘くぶくりんまでいくさにきまったものを、もりかえして味方みかた勝利しょうりにしました。
八幡太郎 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
ねん、二ねん、三ねんと、月日つきひくるま我等われら仕事しごと進行すゝみおな速力そくりよく※去すぎさつて、櫻木海軍大佐さくらぎかいぐんたいさかね豫定よていしたとうりに、にもおどろ海底戰鬪艇かいていせんとうていも、いま九分九厘くぶくりんまで竣成しゆんせいし、いよ/\この二月にぐわつの十一にち