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下様
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しもざま
ふりがな文庫
“
下様
(
しもざま
)” の例文
旧字:
下樣
喧嘩の片われは、
下様
(
しもざま
)
な
雑人
(
ぞうにん
)
だと見えて、言葉つきにどことなく自ら卑下したところがあった。他の一人がすぐ後を引取った。
艸木虫魚
(新字新仮名)
/
薄田泣菫
(著)
「ははあさようでござりましたか。いや都の
上﨟
(
じょうろう
)
方には
下様
(
しもざま
)
のことが珍らしくあるいはそうかも知れませぬ」
蔦葛木曽棧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
まして九つより『
栄華
(
えいが
)
』や『
源氏
(
げんじ
)
』手にのみ致し候少女は、大きく成りてもます/\王朝の
御代
(
みよ
)
なつかしく、
下様
(
しもざま
)
の
下司
(
げす
)
ばり候ことのみ
綴
(
つづ
)
り候
今時
(
いまどき
)
の読物をあさましと思ひ候ほどなれば
ひらきぶみ
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
「あなたはルウズヴエルトさんの坊ちやんぢやありませんか。そんな
下様
(
しもざま
)
の子供達と一緒に遊ぶものぢやありません。
阿父様
(
おとうさま
)
に叱られますよ。」
茶話:05 大正八(一九一九)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
下様
(
しもざま
)
から見れば将軍家などの行状、出るにも入るにも大袈裟一方、正視などしたら眼が潰れると、それくらいに思っているであろうが、真の私的の、真の裏の、お
生活
(
くらし
)
振りというものは
血煙天明陣
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
▼ もっと見る
故人ルウズヴエルトの
沢山
(
どつさり
)
ある子供の一人が——誰だつたか名前は一寸思ひ出せないが——幼い頃公園の
木
(
こ
)
かげで
下様
(
しもざま
)
の身なりの汚い子供達と一緒に遊んでゐた事があつた。
茶話:05 大正八(一九一九)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
「
阿父
(
おとう
)
さまは
平素
(
ふだん
)
言つてらつしやらあ。子供には背の高いのと低いのと、お悧巧なのと意地悪なのとがあるばかしだつて。
下様
(
しもざま
)
の子供だなんて、そんなのがあるもんかい。」
茶話:05 大正八(一九一九)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
下
常用漢字
小1
部首:⼀
3画
様
常用漢字
小3
部首:⽊
14画
“下”で始まる語句
下
下手
下駄
下手人
下谷
下婢
下総
下司
下野
下僕