三春みはる)” の例文
三春みはるから白河しらかははうへこんでも横薦よこごもつけたのつないでいてとこらえゝかんな、いてせえ、にやかねえぞ」かれ自慢じまんしたから
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
戊辰ぼしん内乱(二十歳)に当っては民兵を組織して三春みはる藩論を「帰順」に導き、暗転して維新となるや、若松県ついで三春藩の微官(準捕亡・捕亡取締役)にされ、副区長に転じ
加波山 (新字新仮名) / 服部之総(著)
三春みはるの三帥社、会津あいずの愛身社、相馬そうまの北辰社、磐城いわきの興風社、酒田さかたの尽性社、盛岡もりおかの求我社、仙台の鶴鳴社、福島県下の岩磐二州会などは、日本にはじめての政治結社であった。
九郎というのではなく、黒と書くのだそうです。御承知の通り、奥州は馬の産地で、近所の三春みはるには大きい馬市が立っていたくらいですから、黒太夫の家にもたくさんの馬が飼ってありました。
青蛙堂鬼談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)