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三光社
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さんくわうしや
意氣込んで
話をすると——
道理こそ……
三光社の
境内は
大變な
赤蜻蛉で、
雨の
水溜のある
處へ、
飛びながらすい/\と
下りるのが
一杯で、
上を
乘越しさうで
成らなかつた。
それを
子供たちが
目笊で
伏せるのが、「
摘草をしたくらゐ
笊に
澤山。」と
言ふのである。
三光社の
境内は、
此の
邊で
一寸子供の
公園に
成つて
居る。
私の
家からさしわたし
二町ばかりはある。