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一再
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いっさい
ふりがな文庫
“
一再
(
いっさい
)” の例文
保吉は大いに
狼狽
(
ろうばい
)
した。ロックフェラアに金を借りることは
一再
(
いっさい
)
ならず空想している。しかし粟野さんに金を借りることはまだ夢にも見た覚えはない。
十円札
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
お
館
(
やかた
)
さまには、諸所に遺骸を寄せて、そのご敵味方なくご供養されてきたが、今日も御自身写経の何巻かを山上の
御寺
(
みてら
)
へ納めにおいでられる。——いやそんな
御奇特
(
ごきとく
)
は
一再
(
いっさい
)
でない。
私本太平記:11 筑紫帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
先
(
せん
)
の白も彼に色々の厄介をかけたが、デカも近所の
鶏
(
とり
)
を捕ったりして
一再
(
いっさい
)
ならず
迷惑
(
めいわく
)
をかけた。去年の秋の頃は、あまりに家をあけるので、
煩悩
(
ぼんのう
)
も消え失せ、既に
離籍
(
りせき
)
しようかとした程であった。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
一再
(
いっさい
)
ならず入会することを勧められてさえいました。
赤い部屋
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
こう云う自分たちの笑い声がどれほど善良な毛利先生につらかったか、——現に自分ですら
今日
(
きょう
)
その
刻薄
(
こくはく
)
な響を想起すると、思わず耳を
蔽
(
おお
)
いたくなる事は
一再
(
いっさい
)
でない。
毛利先生
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
“一再”の意味
《形容動詞》
一 再(いっさい)
一度や二度。
(出典:Wiktionary)
一
常用漢字
小1
部首:⼀
1画
再
常用漢字
小5
部首:⼌
6画
“一”で始まる語句
一
一人
一寸
一言
一時
一昨日
一日
一度
一所
一瞥