“瘧病”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おこり23.1%
わらわやみ23.1%
ぎゃくびょう23.1%
おこりや7.7%
えやみ7.7%
おこりやみ7.7%
ぎやくへい7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
坊門ノ宰相清忠は、そうそう下山して行ったが、途中の輿こしのうちでも、瘧病おこりかかったようなだるい熱ッぽさを持ちつづけて帰った。
今月の十幾日ごろから私は瘧病わらわやみにかかっておりましたが、たびたびの発作で堪えられなくなりまして、人の勧めどおりに山へ参ってみましたが
源氏物語:05 若紫 (新字新仮名) / 紫式部(著)
元久二年八月法然が瘧病ぎゃくびょうを患うたことがあった。月輪殿が驚いて医者を呼ばれて様々療治を尽されたけれども治らない。
法然行伝 (新字新仮名) / 中里介山(著)
あれは滄州そうしゅう小旋風しょうせんぷう柴進さいしんの屋敷だった。故郷を落ちて、そこの客となった宋江が、邸内の暗い廊下を行き迷って、瘧病おこりやみの男の足を踏ンづけて呶鳴られたことがある。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「和名類聚鈔るいじゆせう」の病名部によると一名瘧病えやみともただぎゃくともいい、寒熱かんねつ、時ヲ措イテ振フ、とあるから今の流感に似て急性な症状でもあったろうか。
私本太平記:11 筑紫帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そのうち女のつぶやいている詞が、次第に耳に慣れて聞き分けられて来た。それと同時に正道は瘧病おこりやみのように身うちがふるって、目には涙が湧いて来た。
山椒大夫 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
かも瘟疫うんえき瘧病ぎやくへい
有明集 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)