“ぎゃくびょう”の漢字の書き方と例文
語句割合
瘧病100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
元久二年八月法然が瘧病ぎゃくびょうを患うたことがあった。月輪殿が驚いて医者を呼ばれて様々療治を尽されたけれども治らない。
法然行伝 (新字新仮名) / 中里介山(著)
さきには左中将の顕職けんしょくをさずけられ、親衛の大任、禁軍のせい、あわせて昭々しょうしょうたる錦旗をも給うていながら、征途のかどでに瘧病ぎゃくびょうをわずろうて、以後もはかばかしくなく
私本太平記:12 湊川帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その他庄内では田川太郎実房の子の瘧病ぎゃくびょうを祈祷してみたり、また直江の津の笈さがしの場合でも、いささか事を好むに近い点まで、山伏の真似を試みて着々と皆成功している。
雪国の春 (新字新仮名) / 柳田国男(著)