“幾晩”の読み方と例文
読み方割合
いくばん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
御米およねはさも心地好こゝちよささうにねむつてゐた。ついこのあひだまでは、自分じぶんはうられて、御米およね幾晩いくばん睡眠すゐみん不足ふそくなやまされたのであつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
わたしは幾晩いくばんも隊商の後について行きました。そして、発育の悪いシュロの木にかこまれた泉のほとりで、この人たちが休むのを見ました。
「そりゃあ、ここに泊るぶんには、幾晩いくばんでもいいさ、お前の都合さえつけば。……じゃあ行ってくるかな。」
次郎物語:02 第二部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)