“タタ”のいろいろな漢字の書き方と例文
ひらがな:たた
語句割合
彷彿25.0%
25.0%
25.0%
25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
……群鳥の わが群れなば 引け鳥の 我が牽けなば、哭かじとは 汝は云ふとも、山門ヤマト一本薄ヒトモトスヽキ ウナカブし 汝が哭かさまく、朝雨の さ霧に彷彿タタむぞ。……(八千矛神——記)
叙景詩の発生 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
新漢イマキなる小丘ヲムレウヘに雲だにも シルくし彷彿タタば、何か嘆かむ(斉明天皇——同)
叙景詩の発生 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
あまり荘厳シヤウゴンを極めた建て物に、故知らぬ反感までソソられて、廊を踏み鳴し、柱をタタいて見たりしたものも、その供人トモビトのうちにはあつた。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
「もゝつたふ」の歌、残された飛鳥の宮の執心シフシンびと、世々の藤原のイチヒメタタる天若みこも、顔清く、声心く天若みこのやはり、一人でおざりまする。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
寺の浄域が、奈良の内外ウチトにも、幾つとあつて、横佩墻内カキツタタへられてゐる屋敷よりも、もつと広大なものだ、と聞いて居た。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)