“りんかく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
輪廓74.2%
輪郭22.7%
輪劃0.8%
輪廊0.8%
輪格0.8%
麟閣0.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
今までのよりずっとその輪廓りんかくがはっきりしていて、そしてその苦痛の度も数層倍はげしいものであることを知って私はおどろいたのであった。
三つの挿話 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
黄昏たそがれは、誰も知るとおり、曲者くせものである。物みなが煙のように輪郭りんかくを波打たせ、が飛んでも、かみなりが近づくほどにざわめき立つのである。
にんじん (新字新仮名) / ジュール・ルナール(著)
十時、朝日はモン・ブロンの一角から表われた、それまでも、南の山はまぶしくって、白熱にさえかえった朝空よりもなお白く、雪の輪劃りんかくを僅かに認めえたばかりである。
スウィス日記 (新字新仮名) / 辻村伊助(著)
それ以下いかには二百以上にひやくいじよう寄生火山きせいかざん簇立ぞくりつしてゐるので鋸齒状きよしじよう輪廊りんかくられる。
火山の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
ただ猫だけが知っていて、宿無し猫が無数に集ってきていた。いつもお婆さんの廻りは猫ばかりなので、猫ぎらいなあたしは、お婆さんの顔の輪格りんかくもはっきり見知らなかった。
旧聞日本橋:02 町の構成 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
風雲惨澹として旌旗せいきを捲く 仇讎きゆうしゆう勦滅そうめつするは此時に在り 質を二君にゆだと恥づる所 身を故主こしゆうに殉ずるあに悲しむをたん 生前の功は未だ麟閣りんかくのぼらず 死後の名は先づ豹皮ひようひ
八犬伝談余 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)