“よなき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
夜啼50.0%
夜泣33.3%
夜鳴16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
東海道名所記にも夜啼よなきの松のことを書いてゐるが、これも名所図絵にしるされた由来記ゆらいきと大同小異である。
小夜の中山夜啼石 (新字旧仮名) / 岡本綺堂(著)
さればこゝむべくおそるべきを(おう)にたとへて、かりに(おう)といへる一種いつしゆ異樣いやう乞食こつじきありて、がう屋敷田畝やしきたんぼ徘徊はいくわいす。驚破すはおうきたれりとさけときは、幼童えうどう婦女子ふぢよし遁隱にげかくれ、孩兒がいじおそれて夜泣よなきとゞむ。
蛇くひ (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
鶏の夜鳴よなきでしょう、まだ一番鶏なんて、そんな時刻じゃないわ、鶏の夜鳴は不吉だというから、もし夜鳴がつづいたら、出立をお見合せあそばしませな、かえり初日ということもあるじゃないの。
大菩薩峠:40 山科の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)