“めいれい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
命令86.4%
明麗4.5%
螟蛉4.5%
名伶2.3%
名鈴2.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これはまったくの一大事いちだいじですから、殿様は国中に命令めいれいを下して、盗人ぬすびとを探させましたが、どうしても見つけることが出来ませんでした。
とんまの六兵衛 (新字新仮名) / 下村千秋(著)
野岳からゴルフ・リンクスを見下みおろした景色は明麗めいれいであり、九千部くせんぶ岳、千々岩ちぢわ岳を中心として鳥甲とりかぶと、吾妻、鉢巻等を外輪山とする西雲仙火山の大観が得られることを取るべしとする。
雲仙岳 (新字新仮名) / 菊池幽芳(著)
家兄このかみには、実子の嫡男もおありなのに、なんで螟蛉めいれいを養い、後日の禍いをいてお求めになるのですか。……どうもあなたにも似合わないことだ」
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
私が速成の劇通になったのは、北京ペキンへ行った後の事である。しかし上海で見た役者の中にも、武生ウウションでは名高い蓋叫天がいきゅうてんとか、花旦ホアタンでは緑牡丹りょくぼたんとか小翠花しょうすいかとか、兎に角当代の名伶めいれいがあった。
上海游記 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
稲荷様をだますようで気がさすので、社殿やしろを全部寄進する代り、古いほこらを何もかも申受け、この根岸の寮に移して、拝殿に掛けた父の最後の傑作——玲瓏れいろうたる名鈴めいれい