“むらやくにん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
邑宰66.7%
村役人33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
邑宰むらやくにんはずるいので、促織の催促に名をって村の戸数に割りあてて金を取りたてた。で、一疋の促織を催促するたびに、三、四軒の家の財産がなくなった。
促織 (新字新仮名) / 蒲 松齢(著)
武はますます怒って邑宰むらやくにんに訴えた。邑宰からは林児を拘引すべしという命令が出たが、下役人がつかまえなかった。官の方でもそれからうえは問わなかった。武は怒りに燃えていた。
田七郎 (新字新仮名) / 蒲 松齢(著)
はねたりけりかゝりし程にところ村役人むらやくにん等は二ヶ所にての騷動さうどうを聞傳て追々に馳集り先友次郎等を取圍とりかこみ事の樣子を聞けるに友次郎はかたち
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
たずねて村役人むらやくにんいえへいくと、あらわれたのは、はなさきちかかるように眼鏡めがねをかけた老人ろうじんでしたので、盗人ぬすびとたちはまず安心あんしんしました。
花のき村と盗人たち (新字新仮名) / 新美南吉(著)
イヤ控ますまい九助が事は村役人むらやくにんへ御きゝなされませ隣村の名主共へ御尋ねなされても日來の行状ぎやうじやうは知れますと申を理左衞門大音だいおん默止だまれ三五郎と云を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
「もう、てだてがありませんよ。ただひとつのこっているてだては、村役人むらやくにんのところへうったえることだが、かしらもまさかあそこへはきたくないでしょう。」
花のき村と盗人たち (新字新仮名) / 新美南吉(著)