“みんじん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
明人83.3%
民人16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あいつは慶長八年に、ミンダナオ島のカガヤンで海賊を働いたうえ、イスパニヤの兵隊の後押あとおしをして、二万人からの明人みんじんを殺したことのあるやつだ。
呂宋の壺 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
シロオテは板縁にひろげられたその地図を首筋のばして覗いていたがやがて、これは明人みんじんのつくったもので意味のないものである、と言って声たてて笑った。
地球図 (新字新仮名) / 太宰治(著)
露國ロコク政治上せいぢぜうたち世界せかい雄視ゆうしすといへどもその版圖はんと彊大きようだいにして軍備ぐんび充實じゆうじつせるだけに、民人みんじん幸福こうふくゆたかならず、貴族きぞく小民せうみんとのあいだ鐵柵てつさくもうけらるゝありて、おのづからに平等びようどう苦叫くけうする平民へいみんこゑおこ
罪と罰(内田不知庵訳) (旧字旧仮名) / 北村透谷(著)
子路、子羔しこうをしてさいたらしむ。子曰く、の人の子をそこなうと。子路曰く、民人みんじんあり、社稷しゃしょくあり、何ぞ必ずしも書を読みて、然る後に学びたりと為さんやと。子曰く、是の故に佞者ねいしゃにくむと。
論語物語 (新字新仮名) / 下村湖人(著)