“ほしぐり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
乾栗50.0%
干栗50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「新川の茶わん屋様から味噌もいただいてあるし、乾菜ほしな乾栗ほしぐりも、納屋に蓄えてあるほどに、おつみも日吉も、たんと喰べたがよいぞや」
新書太閤記:01 第一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ぶと、驛員えきゐんけてた。まだよひながらくつおとたかひゞく。……改札口かいさつぐち人珍ひとめづらしげに此方こなたかした山家やまが小兒こども乾栗ほしぐりのやうなかほさびしさ。
魔法罎 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
と、大膳は、かちかち音立ててんでいた干栗ほしぐりを、頬の中へ仕舞しまいながら
大岡越前の独立 (新字新仮名) / 直木三十五(著)
お庄らは田舎から持って来た干栗ほしぐりや、氷餅こおりもちの類をさも珍しいもののように思ってよろこんだ。正月にはお庄も近所の子供並みに着飾って、羽子はねなど突いていたが、そのころから父親は時々家をあけた。
足迹 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)