“ふうきょう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
風教28.6%
瘋狂28.6%
楓橋14.3%
諷経14.3%
風狂14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すなわち国家風教ふうきょうたっと所以ゆえんにして、たとえば南宋の時に廟議びょうぎ主戦しゅせん講和こうわと二派に分れ、主戦論者は大抵たいていみなしりぞけられてあるいは身を殺したる者もありしに
瘠我慢の説:02 瘠我慢の説 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
自分とは従兄妹いとこの間柄なる本妻の綾野あやのを嫌い、とうとう一年経たないうちに、柳橋やなぎばし芸者のお勝を、奉公人名義でめかけにいれ、それを鍾愛しょうあいするの余り、本妻の綾野を瘋狂ふうきょうと称して
と、どよめき立ち、厳白虎の弟厳与げんよは、楓橋ふうきょう(江蘇省・蘇州附近)まで兵を出して防寨ぼうさいった。
三国志:04 草莽の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
この狸は通称を団九郎と言い、眷属けんぞくでは名の知れた一匹であったそうな。ほどなく経文をそらんじて諷経ふうきょうに唱和し、また作法を覚えて朝夜の坐禅ざぜんに加わり、あえて三十棒を怖れなかった。
閑山 (新字新仮名) / 坂口安吾(著)
名目は「風狂ふうきょう」ということになっているが、実際は世継ぎ争いであって、妾腹しょうふくの子の栄之進を世子にするため、彼が追われたというわけなのである。
若殿女難記 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)